うつ病による休職は家族への罪悪感で休養とは言えないかも?治療のため主治医に診断書を書いてもらい休職するも、復職はおろか、退職の危機感さえ高まる。うつ病になったこと‥‥この、人生最大の危機を克服できるのだろうか。うつ病発症から休職と復職の過程で家族とのあつれきについて語るブログ
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うつ病で休職中にもかかわらず取引先に電話してしまうNG


うつ病による休職の過ごし方において、仕事から距離を置きしっかりとした休養を取ることは大前提の大前提です。


それでは具体的に、仕事との距離を取るとは? どういうことか? たとえばこんなことがあります。それは私が休職中にしでかしたNG例です。

家に居ると仕事のことを一切考えないような人は、そもそもうつ病にはならないと考えますが、わたしも例に漏れず、うつ病の発症前から会社にいても家に居ても…家族のことより仕事のことを考える人間でした。

仮に、実業務を持ち帰り残業するような事実はなくとも、頭の中だけで持ち帰り残業している状態です。要するに…どこにいようが仕事のことを考えているということです。

こういう人間ですから私は…

休職中も仕事や取引先の担当者との連絡が気になってしまったのです。そうして、うつ病で仕事を休んでいるにもかかわらず担当していた取引先などに電話してしまったのです。


電話をかけたとて、業務の何がどう進展するわけでもないのにです。とにかくこれはNG極まりない行為ですね……。同時に、私一人の問題だけでは済みません。

その理由は、休職を認められている状態で、自分が担当していた業務に口を出すことは、今現在代わりに担当をされている方にとって迷惑この上ない行為だからです。さらに、会社側が認めてくれた休職期間に仕事に類似することを行うことは、あなたの早期寛解を願っている会社に対しての裏切り行為だと言っても過言ではありません。

あるいは、代任の課員に知られてはならない自分だけの秘密や、何か会社に対して隠している背信行為があると疑われても仕方がありません。

うつ病で休職する場合、とにもかくにもしっかりと休養を取って心を初期化することが最重要課題なのです。

ところで、私の場合も休職期間を可能な限り短期で済まそうと考えたものです。長期間、仕事を休んでしまうことは無意識に罪悪感を背負ってしまうからです。その罪悪感が辛いから、少々無理をしてでも会社に行こうとする。行けば楽になる…ズルズル休んでいるほど苦しいから…そういう錯覚が生じるのです。

そんな人、私だけじゃ無いと思います。うつ病と診断されても、「抑うつ状態」との診断書で済ませてもらおうとしたり、一定期間の休養を求められても、短期間で復職できるように医者に診断書の休養期間を短期間で治るように書いてもらおうとされる方が多いのではないでしょうか? 

たしかに……今まで苦労して築き上げてきた地位。そして、担当ラインを「心の風邪」と言われるうつ病で外される事実はつらいことでしょう。でも、あなたは本当にうつ病を「心の風邪」程度のものと感じていますか? わたしは、少なくともうつ病は「心の風邪」という簡単なキャッチフレーズで流せてしまうものではないと思っています。 

「今休むと、出世から脱落する。部下と上司とのパイプ役がいなくなる。部下の不満を吸収する人がいなくなる。会社を背負って立つ人が一人欠ける」

このような心痛にとらわれてしまうのは、一生懸命な人であれば「もっともな感情」に違いありません。しかし、今、現に健康を害して仕事に支障をきたしている者が出世を望めるでしょうか? さらに、自分がいなければ会社が……と、思いがちなのですが…実は、「そこまで自分が重要な人物ではない」ということをハッと気付く瞬間があります。

このように考えれば、うつ病とはいかに自分を内省させてくれる病気であるかがわかります。うつ病になったおかげで? とは、あまりにも皮肉なのですが……少なくとも、うつ病が原因で、自分がどれほど仕事に尽くし抜いていたかを知ってしまうことになります……。
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