うつ病による休職は家族への罪悪感で休養とは言えないかも?治療のため主治医に診断書を書いてもらい休職するも、復職はおろか、退職の危機感さえ高まる。うつ病になったこと‥‥この、人生最大の危機を克服できるのだろうか。うつ病発症から休職と復職の過程で家族とのあつれきについて語るブログ
スポンサーリンク

うつ病が悪化 自宅療養と入院治療をくわしく比較してみる


うつ病は自然治癒する病気ではないので治療が必要となってきます。

その治療には大きく、通院と入院の選択肢が存在します。通院であれば、仕事をしながら治療することや、一時的に休職して通院する自宅療養などが典型的ですが、入院して治療するには病棟内のルールの遵守などのストレスも少なくないはずです。

以下、休職して自宅療養するケースと、入院して集中的に治療するケースの二つにフォーカスして、両者のメリットとデメリットについて文章にしたいと思います。

うつ病で入院した場合――

(1)メリット

  • 基本的に主治医と看護師が担当につくので、苦しい・辛い状況に陥った時に即座に対応してもらえる。
  • 外来と違って、思い切った処方がされること。また、その薬が症状に合っているかの判断が早い段階で行われること。
  • 外部の刺激と一旦隔絶されるため、余計なことで思い悩む必要が無くなること。外部とは日常生活環境を意味し、隔絶とは閉鎖病棟に隔離という意味ではありません。
  • うつ病の治療には必須である時間感覚が無意識に調整されるような入院環境であること。たとえば、消灯時間が決まっていため、時間になれば否応無く寝るような体制。また、不眠の頓服が用意されているので、辛さが軽減されること。
  • うつ病患者を支える同居家族の精神的肉体的疲労が軽減されること。
  • うつ病のもっとも危険な症状である自死が完全に抑止できること。
  • うつ病の治療は、復職による職場復帰も視野において行われること。

(2)デメリット

  • 入院費など経済的負担が自宅療養よりも大きくなること。
  • 医師や看護士との信頼関係が無ければ治療方針などで意見が対立し、転院となる可能性があること。
  • 病棟内もひとつの社会。そこにはやはり人間関係が存在する為、それに悩んでしまい、病状を悪化させてしまう可能性があること。
  • 病棟内には症状のまるで違う患者がいます。場合によっては、病状が重い人の言動によって自分の病状が影響を受けてしまう可能性があること。

入院せずに自宅療養する場合――

(1)メリット
  • 経済的負担が入院に比べてそれほど大きくないこと。
  • 行動に制限が無いこと。(調子が良ければ自分の意思と行動で外出し、外の空気を吸うことができる。
  • 医者との相性がどうしても合わなければ、転院が比較的簡単に出来ること。
  • 入院により発生する新たな人間関係には接触しないで済むこと。


(2)デメリット

  • うつ病となった環境と完全には切り離せないため、場合によっては治療が長引く可能性があること。
  • ドクターショッピングに走る可能性があること。ドクターショッピングをした場合に、治療方針が転換されることによって薬の効果が十分現れない場合があること。また、上述の件について、薬が不必要な分まで余ってくる可能性があること。(治療方針・投薬が変更となれば不要分の投棄は不可欠)
  • 場合によっては家族に大きく負担がかかる可能性があること。
総じて、入院すればどこの病院も快適で優しいわけでもない。うつ病以外の精神病の患者さんもいるような病院なら、過酷なコミュニケーションに悩まされるケースは大いにありそうだ。

尚、うつ病患者の急増によって、入院は予約による順番待ちといった現象が起こっている。その時点での自分の意思と状況によって希望した病院の入院治療が受けられる可能性は低いという点を付け加えておきたい。
スポンサーリンク

何秒に何人が申し込む?
楽天カード >>

よく見られているページ