うつ病による休職は家族への罪悪感で休養とは言えないかも?治療のため主治医に診断書を書いてもらい休職するも、復職はおろか、退職の危機感さえ高まる。うつ病になったこと‥‥この、人生最大の危機を克服できるのだろうか。うつ病発症から休職と復職の過程で家族とのあつれきについて語るブログ
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うつ病患者が転院する前に考えて欲しい二つのリスク


主治医との相性が悪かったり通院先の治療方針に納得がいかなかったりすると誰だって転院を考えるものです。

とりわけ、うつ病の治療については主治医との信頼関係の元で治療関係が成立していると言っても過言ではありません。

その治療関係が、ひとたび崩壊してしまえば、転院を検討するのは患者としての権利でもあります。
ただ、内科のかかりつけを変更するかのように簡単に病院を変えられるわけではないのが心の病気です。
いずれの信頼関係であっても、長い間、診察してもらったということは、患者の診療情報について他のどの精神科医よりも知っていることは間違いのない事実でしょう。

そこで、闇雲に転院してしまうのではなく、セカンドオピニオンという仕組みを利用して、今の治療に対する不満や不安を第三者的に評価してもらうという方法があります。

これには保険がききませんのでけっこう高額な料金が発生します。しかし、転院してしまえば「やっぱり前の先生が良かったみたい」と出戻りすることは、体裁としてなかなか難しい行為です。

ですので、転院はよく吟味した上で実行することが大前提であり、現在の主治医に転院先の精神科医に向けた紹介状や医療的な自分の情報を正確に引き継いでもらうためにも、冷静な判断と適切なタイミングが本当に大事だと思います。

ここまでは比較的一般論的な、転院のアドバイスです。差し障りのない感じの転院に関するノウハウだとも言えるでしょう。ですが、ここからは私の体験を持ちだしながら、その転院は本当に自分にとっての利益なのか? という視点で書き進めてみたいと思います。


うつ病に限らず、心の病気で病院にかかっていらっしゃる方は、気持ちの奥底の本音を吐き出して、わだかまりや、変なこだわりを捨てることが大事であったりします。

それだけに、医師との関係は非常に重要だと思います。休養と要すると診断書を出してくれた医師との信頼関係が揺らぐことが無ければ基本的には転院を考えないのが普通だと思います。


逆に信頼関係が失われてしまえば本心を言えなくなってしまう可能性もあることは確かです。ただ、転院したいという気持ちを持つ患者さんのほとんどの方が「本音を話せる信頼関係」が問題ではなく、投薬に対する不信感から転院を希望することが多いのも実情だと思います。

投薬に関する不信感は、薬を出し過ぎるということではなく、いくら辛さを訴えても薬の変更をしてくれないとか追加してくれない、ということが理由だと思います。私は、つらさを訴えればホイホイと薬を追加する医者の方が信頼できないと今だからこそ思っていますが、現に苦痛を味わっていらっしゃる方はにはなかなかこの理屈は通らないというのもあるかと思います。

それでも、あえて言わして頂ければ、転院はこの時期は不可です。
同じ病院に複数の医師がいる場合、主治医を変更してもらうことは、心の奥底からの信頼関係が崩れてしまった場合は仕方ありませんが、それでも職場復帰できるまでは、やはり不可と考えます。

「うつ病により、_ヶ月間の休養を要する」という趣旨の診断書を書いた医者は、逆に言えば、「_ヶ月で職場に戻せる」というメドを立てて治療に当たっているということは忘れないで下さい。

それでもどうしても転院をすると言うのであれば、信頼関係が重要な診療科なだけに、絶対駄目とは言えませんが、2つのリスクに晒されることは覚悟しておいて下さい。

1・「_ヶ月間の休養を要する」という医師の診断書は無効となったということ。つまり会社を休んでいる正式な根拠を失ったということ。
2・全ての検査を含めた治療がやり直しになるということ。場合によっては当初の復職見込みが伸びることもあり得るということ、です。


うつ病は、現実判断能力が低下してしまうような、抑鬱感にさいなまれる病気です。一方で、投げやりで自暴自棄になってしまうのもひとつの病状であろうと思います。

治療が長引いたり、服用している向精神薬の効果がいまひとつ体感できないもどかしさや、休職していると世の中や会社への負い目にふさぎ込んでしまう場合もあります。

現在の治療環境に感情的に不服を感じたために、自暴自棄的に転院してしまうことは結果的に自分への不利益となる可能性が高いです。
上記の二つのリスクをよく考えてから転院の判断を行っても決して遅くはありません。
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