うつ病による休職は家族への罪悪感で休養とは言えないかも?治療のため主治医に診断書を書いてもらい休職するも、復職はおろか、退職の危機感さえ高まる。うつ病になったこと‥‥この、人生最大の危機を克服できるのだろうか。うつ病発症から休職と復職の過程で家族とのあつれきについて語るブログ
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睡眠薬を飲んだら布団に入るのが大切である理由


取り急ぎ、仕事を休めば自分の担当業務が人にとられてしまう不安や、休職中の経済的不安を断ち切って休職を決断されたことに敬意を表したいと思います。
うつ病による休職を決断されたことは心の利益となるはずです。

その決断は、家族や自分自身の負い目や偏見に見合わせれば本当に大変な決断だったとは思いますが、あなたのその決断は後に必ずご自身にとって良い決断であったと思える日が一日でも早く来られることを心から願って止みません。

それでは早速休職期間の過ごし方について話を始めたいと思います。


とにかく休職に入るまでは、本当に辛かったでしょう。眠れない日もかなりあったのではないかと思います。

そしてつらい状態の自分にムチ打って必死で出勤を続けてこられてきた方もいらっしゃると思います。ようやく、自らをうつ病と認めて、会社からも休職にOKが出たのです。まず最初にすべきことは、会社のことは一旦は忘れて下さい。気になっていることがあっても代わりの方が必ず処理してくれます。

ですから、もう今は本当に会社のことは忘れて自分の時間を楽しめる状態まで、お薬等を使って気分が安定するまで少し辛いですが辛抱してほしいと思うのです。

うつ病に罹られたのならば、何らかの形で睡眠障害(入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒)を抱えていることも多いと思います。もう既に、抗鬱剤、精神安定剤、睡眠薬等を服用されていても、お仕事が気になって十分にその効果が得られなかった方も多いのではないかと思います。

これからは本格的な治療の時期です。お薬がしっかり効くようまずはきちんと診察や検査を受けて、また今までの自分が何に苦しんでいたのか、何に悩んでいたのか考えて、そういったものから開放されたという実感を持ってのんびりとお過ごし下さい。


抗鬱剤については、あまりご自身で気付かないうちに徐々に徐々にしっかりと効いてくるものです。数日、飲んでも効果がないと早合点な自己判断は避けて、きちんと決められた分、毎回服用をして下さい。


精神安定剤については、抗鬱剤と同様に毎回服用するものと、具合がどうしても優れない時に服用する頓服が用意されているかもしれません。

決められた分はきちんと服用して、どうしても気分が優れない時は無理して我慢しないで頓服を決められた分使って気分を安らげて下さい。

睡眠薬については、どのような形での睡眠障害に苦しめられているかは分かりませんが、服用したら必ずすぐに布団に入るようにして下さい。

特に睡眠薬についてなのですが、飲んだら眠気を覚えて起きていられないというものは殆どありません。飲んで横になっていたら自然と寝ていた、というのが睡眠薬の効果なのです。

テレビドラマでよくあるような、「睡眠薬を一服もられてバタッと倒れて…」というのは現実にはありません。あったとしても外来では処方されません。大切なのは飲んだら眠れると信じて布団にすぐに入ることなのです。

長いこと不眠に悩まされ続けた方ならば、心地よい眠気を感じたいという気持ちはよく分かりますが、そのような形で眠気が訪れるまで起きていようとする行為自体が、折角の睡眠薬の効果を自らの暗示で消してしまいます。

心地良い眠気よりも、心地良い朝の方が当然大切なのは、ご自身が健康そのものであった時に重要であったことは分かっているはずです。睡眠薬を飲んだらすぐに布団に入ることは必ず守って頂きたいと思います。

睡眠薬を飲んでも眠れない時の頓服も場合によっては処方されているかもしれません。

不眠時の頓服をどのタイミングで飲めば良いのか? この疑問に、主治医からはこんな答えを用意してくれました。眠れないことが辛いと感じたら頓服を飲んで、同時に布団に入りなさいと…‥。
睡眠薬を飲んだら布団に入る理由はここにあります。自然に入眠するのを誘導するのが睡眠薬の働きですから、大事なポイントは「自然に寝ようとする行動に、睡眠薬の服用をおまけのように付け足す」ことなのです。

いずれにしても、普通のリズムであれば、大体16時間で睡眠が訪れるものです。寝るということに「努力」を要しているのは尋常な事態ではないことは理解しておいて下さい。

この期間の生活方法についてなのですが、まずは「起きる」ということに重点を置くのは当初は難しいのではないかと思います。特に状態が非常に悪くなって休養を余儀なくされた場合には、それこそ読書、音楽鑑賞、テレビ等を楽しむことすら出来ない状態にあるかもしれません。そういうような状態の時は、無理して起きていないで、横になっていても構わないと思います。ただ、食事とお薬は必ずとって下さい。また、お風呂は基本的には入った方が良いと思います。お風呂に入って温まっていると、体も温まりますし、気分転換も出来ます。具合が悪いのに無理に風呂に入れとは言いませんが、一汗かいて気分転換出来れば、睡眠薬の効きも意外と良くなるのではないかと思います。

お薬なのですが、状態が良くなっても、悪くなっても、変更となって服用を中止することになった薬は、基本的には捨てて下さい。

抗鬱剤にしろ、精神安定剤にしろ、睡眠薬にしても、基本的に毎回服用するものは、余分が出ないように処方されるものですが、頓服(精神安定剤と睡眠薬)は、必ず次回の診察時までに無くなっているという訳ではありません。

良くも悪くも、この手の即効性がある薬はストックを持つことが皮肉なことに気持ちの安定感に繋がることがあります。安定感というか、安心感でしょう。いざという時に服用できる薬にストックがあることは確かに心強いものがあります。

しかし、主治医がもう既に使うことを想定していない薬を自らの判断で追加することは、治療の妨げになります。また、自己判断で勝手に不要となった薬を追加することが大事故につながることもあるのです。
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